仕事中にYouTubeで「Chill HipHop」とキーワード検索すると出て来るチャンネルをよく聞いている。どうも作業用BGMとして静かでキレイめなHIPHOPを聞くという週間が一部に根付いているようだ。

HIPHOPでもブリンブリンな物が嫌いなので、90年台のザラザラした質感のものが好きだ。

最近はBandCampというプラットフォームが出来たおかげで、以前とは少し異なるHIPHOPのアーティストが増えてきている。BandCampでは「BEATTAPE」という文化が発展したのだ。

ビートテープとは?

特に定義は無いと思うが、中心は「インストのHIPHOPトラック」という事で認識はOKじゃないかと。

ちなみにテープではなくデジタル配信しかしていないくせに「ビートテープ」というタイトルで配信されていたりもしますが、しかしカセットテープでのリリースも豊富。

YouTubeのチャンネルで、これらビートテープのトラックをチョイスしてUPしまくっているところや、リアルタイムの放送で掛けまくっているところもある。大抵は「CHILL」や「LOFI」といったキーワードも一緒だ。

カセットとビート。懐かしい組み合わせ

2000年前後はレコード店でもMIXテープのカセットテープが販売されていた。B-BOYに特に人気だったのだが、パナソニックのショックウェーブというウォークマンでHIPHOPのミックステープを聞いていた若者が大量にいた記憶だ。

当時の録音媒体はMDが根付いていた印象だが、リリースされる作品はテープが中心だったため、私も良く国内外問わず人気DJのミックステープを聴き漁っていた。

ビートテープと聞くと私は当時のミックステープの事を思い出したが、ビートテープは「トラックメーカーが自己の作品をテープに落とし込んだもの」という認識じゃないだろうか。

カセットテープでリリースされた作品は一タイトル当たりのリリース数が少ないのでBANDCAMP上でも人気アーティストのテープは速攻で売り切れ、プレミア化しているものもあるそうだ。

90年台的なサンプリングされたくぐもった質感のサウンドとテープはとても相性が良い。

アートワークも良い

CDというフォーマットが衰退する一方、再びテープが注目されるというのは奇妙な現象だが、音楽好きほどデジタルフォーマットに懐疑的であるためか音楽好きはレコードが好きであることも多い。私も重要な作品は全てレコードでコレクションしたいタイプだ。勿論デジタル配信も利用するし、ストリーミングで音楽を聞くのも便利で良い。

まさかテープが復活するとは思わなかったのだが、やはりデジタルの対極にいるフォーマット。配信とは違い「物質としてアートワーク」が存在するわけだ。

調べてみるとなかなかハイセンスなアートワークのものも多くてワクワクしてしまう。

カセットテープ作りたい

さて、アートワークの写真なんかを見ているとどうしてもテープで作品を作りたくて仕方なくなってしまう。

カセットテープの利点は間違いなく「カセットテープを買うようなリスナーは音楽に対してガチであること」だろう。少なくともカラオケで歌を歌う為に音源を購入する層では無い為、こちらを愛してくれそうなニッチなリスナーと出逢う事ができるのではないか?と感じてしまう。

配信もストリーミングも便利だけれど、じっさいにモノを手に取る喜びが有る。あのガサガサモッサリした音質で乾いたビートを鳴らしたくて仕方がない。